お前のすべてを愛してやる【完】


「問題は神崎のランドセルだな…。神崎、今日は先生と一緒に帰るぞ」



「え、どうして?」



「んー、お母さんがコレを見たら驚くだろ?先生がお母さんに説明するから」



そうだ…。



これ、お母さんに見せなきゃいけないんだ…。



お母さん、わたしが赤いランドセル背負ってるの嬉しそうにしてた。



この傷見たら、悲しむかな…。



亜矢乃の心は次第に不安になっていった。