お前のすべてを愛してやる【完】

「いつでも抱き付いていいんだろ?」



そう言って衣月が更に距離を詰め、亜矢乃を包み込むように抱き込んだ。



「それとこれとはっ…」



「違わねぇよな?」



「……っ」



暗くても、充分衣月のニヤついた顔が想像できた。



「おーい、お前ら。んなとこでイチャつくなよ!」



信が少し離れたとこで呼んでいた。



「あー、悪ぃ悪ぃ。亜矢乃が変な真似すっから、分からせてやってた」



なっ…!!



亜矢乃は金魚みたいに口をパクパクさせた。



「…ったく。エロすぎんだよ、衣月は」



「健全な男子と言ってくれ」



「だぁー!!どこが健全だよ!!」



やっぱり、この二人は仲が良い。