お前のすべてを愛してやる【完】

「ねぇ、真琴たち先に行って?」



「はっは~ん、亜矢乃。さては、怖くなったんだろう」



ニヤニヤしながら、信が言った。



「違いますよ。真琴がどうやって抱き付くか勉強するんです」



「やだっ、亜矢乃!!」



真琴にペチッと叩かれた。



「よし、分かった!真琴、いつでも抱き付いてこいよ!」



「う、うん…」



信の言葉に真琴は頷き中に入ろうとした。



「大倉くん」



「あ?」



亜矢乃は衣月の腕を引っ張った。



「怖くなったら、いつでも抱き付いてきていいよ」



「あぁん?」



衣月の眉がピクリと動いた。



「くくっ、衣月が抱き付くとか…!」



相当おかしかったのか信は、ずっと笑っていた。



「信、漏らすなよー」



衣月が、反撃に出た。



「は、はぁっ!?何で漏らすんだよ!!」



「だってお前、ビ…」



「わー!わー!!ほら、真琴行くぞー!!」



………。



藤澤くん、本当は怖いんじゃ…。



4人は色んな思いで中に入った。