お前のすべてを愛してやる【完】

「え?ううん、わたし平気」



「亜矢乃、怖くないの!?」



真琴が必死の顔で腕を掴んできた。



「うん、怖くない」



寧ろ、何が怖いのかが分からないんだけど。



「真琴、わたしが付いてるから大丈夫だよ?行こう!」



真琴の手をキュッと掴むと、亜矢乃は歩き出した。



「ちょっと待てぇ、亜矢乃!!」



後ろを振り向くと焦った顔の信がいた。



「なんでしょう?」



「お前、俺のセリフ取るなよ!」



「セリフ…?」



何を言ってるんだろう。



サッパリ分からないんだけど。



亜矢乃は首を傾げた。



「やっぱ、亜矢乃は最高だな」



信の隣で衣月はフンと鼻で笑った。