お前のすべてを愛してやる【完】

「ん?大倉くん…?」



真琴と話してると背中をツンとされ、振り向くと大倉くんがいた。



「亜矢乃は言わなくていいのかよ」



「ん?」



言う…?



なにを…?



〝んー〟と考え〝あっ〟と、声を出した。



「なに、まさか忘れてたわけ?」



衣月の眉がピクリと上がり、亜矢乃は〝見なかったことにしよう!〟と、すぐに真琴に向き合った。



「あっ、あのね!真琴!!付き合ったの!!」



「は?」



急いで言うと主語が抜けていて、真琴に伝わらなかった。



「あ、あの。大倉くんと…」



「えっ!?えっ!?キャーッ!亜矢乃っ!おめでとぉ!!」



言葉の意味を理解すると真琴は喜び、ギュッと抱き付いてきた。