お前のすべてを愛してやる【完】


「こら、中野。落ち着きなさい、な?」



「だって…」



岡田の言葉に口を尖らせながら黙った。



「冴木、理由があるなら先生聞くぞー」



実知の目線まで腰をおろし、言葉を待った。



「だって…だって…」



「おぅ。だって、なんだー?」



「公美ちゃんが亜矢乃ちゃんとばっかり遊ぶから!!」



「え…」