お前のすべてを愛してやる【完】

だけど、苦しそうに話す彼を見てたら何も言えなかった。



そして次の言葉で、わたしの息は止まったんだ。



「でも、もう会うことはなかった」



「え…?」



「自殺、したんだよ…」



自殺…。



それは、わたしも一度は考えたことのある行為。



死ぬとこんなにも周りの人が悲しむんだ、苦しむんだ…。



わたしもあの時死んでたら、お父さん、お母さん、秀也、達兄、公美ちゃん、優ちゃん…みんなのことを悲しませるとこだったのかな…。



「なぁ、外見てみろよ」



そう言って衣月は外を指さした。



「高さは全然違うけどよ。飛び降りたんだぜ?どんだけ怖かっただろうな」



「大倉くん…」



衣月の手を見ると、少し震えていた。