お前のすべてを愛してやる【完】

「俺、女だからって容赦しねぇよ?この世で女が一番嫌いだしな」



大倉くん…?



亜矢乃はチラリと顔を上げ衣月の背中を見た。



女が嫌い…?



大倉くんの過去に何があったの?



チラリと横にいる信を見ると、小さく首を振った。



これは、黙ってろってこと?



何も聞くなってことなの?



「なぁ、イジメってよぉ。暴力だけじゃねぇ。言葉でも充分相手が傷付くって知ってっか?」



胸倉を掴まれたままの由佳はコクコクと頷いた。



「だったらよぉ、さっきコイツに言った言葉。俺の言ってる意味分かるよなー?」



背中しか見えないけど、声だけですごく怒ってる…と、分かるくらい衣月の声は低くて冷静だった。