お前のすべてを愛してやる【完】

その言葉に残りの二人の女子も〝あー、そういえばそんな子いたねぇ〟と、ご丁寧に思い出してくれたようだ。



「それにしても、お前肌綺麗になってんじゃん!」



若本が言った。



「ほんとほんと。あの頃の神崎さんって、見るに堪えないくらいひどかったよねー」



女がキャハハッと笑った。



「由佳、言い過ぎだって。彼氏いるんだから」



もう一人の男がそう言うと。



由佳は鼻で笑い。



「えー、まさか。彼氏なわけないでしょ。ねぇ、神崎さん?」



まるで亜矢乃にそんなカッコイイ彼氏ができるわけがないと言われてるみたいな口調だった。



「……っ」



今、ここにいるのがとてもツラくて遊園地に来たことを後悔した。



下唇を噛み下を向いてると上から声が降ってきた。



「言いたいことはそれだけか」



衣月の声だった。