お前のすべてを愛してやる【完】

でも、お母さんには言えないし…。



どうしよう。



「ほらー、早く決めろー」



もう一度、橋田が言うも誰も何も言わなかった。



本当にわたしは邪魔なんだな…。



わたしって、何なんだろう。



「先生、わたし一人で大丈夫です」



もう、こう言うしかなかった。



「いや、でもな…」



「いいんです。わたし一人が好きなので」



―キーンコーンカーンコーン―



ちょうどよくチャイムが鳴り、みんなそれぞれ自由に席を立ち歩いた。



これでいい。



わたしは一人でいいんだ。



仲間なんていらない。