お前のすべてを愛してやる【完】

「着いたー!!」



「うるせぇよ、信。子供か」



遊園地に着いてすぐに信が両腕を挙げ叫び、衣月がすかさず突っ込んだ。



「遊園地なんて久しぶりだー!!」



「うん、わたしも」



隣では真琴が少しだけ、はしゃいでいて亜矢乃は少し緊張していた。



遊園地なんて、あの日以来だ。



「亜矢乃、行こう!」



「あ、うん」



大丈夫。



きっと大丈夫。



だって大好きな真琴と一緒なんだもん。



絶対に楽しめる。