お前のすべてを愛してやる【完】

「何かご褒美やんねぇとな」



ご、ほうび…?



亜矢乃の顔から手を離すと、腕組みをしながら〝う~ん〟と唸った。



そして。



「お、そうだ」



何かが閃いたらしく衣月は亜矢乃を見て微笑んだ。



何か嫌な予感がするのは、わたしだけでしょうか…。



その時。



「エライぞ、亜矢乃」



「……っ!!」



それは衣月の大きな手が亜矢乃の頭の上にポンと置かれ、話す唇は亜矢乃の耳元で囁くように言った。



「これで俺と目合わす気になんだろ?」



「なっ、なりませんっ!!」



勝ち誇ったその顔。



亜矢乃の心臓はまたドクドクと早くなっていった。