お前のすべてを愛してやる【完】

ここが学校の外だったら間違いなく抱き付いていた。



けど、ここではそうもいかない。



「達兄、苦しいの…ココ」



胸に手をあてながら苦しそうにする亜矢乃を見て。



「んー?亜矢乃も恋する年になったのかぁ」



〝寂しくなるねぇ〟と、しみじみ答えた。



「恋…?」



「ん?違うのか?」



「…分かんない。でも彼が女の子と一緒にいるの見たら苦しくなった…」



「ふふふ、それが恋なのだよ。亜矢乃くん」



達哉は怪しい笑みで亜矢乃を見た。