お前のすべてを愛してやる【完】

「あの、わたしも帰ります」



「え、亜矢乃…」



「明日のデート楽しんでね!報告待ってるから」



真琴の返事も待たずに亜矢乃は教室を飛び出し衣月が降りたであろう階段とは別の階段を全速力で走った。



「はぁ…はぁ…」



久しぶりに走り、息が上がってしまった。



「亜矢乃?」



「え?」



そんな時わたしを呼ぶ声がして顔を上げると達兄がいた。



「達兄…!!」



「おっ、どした?」



亜矢乃は達哉に近付いた。