お前のすべてを愛してやる【完】

「ん?亜矢乃、どうした?苦しいのか?」



「……っ!!」



突然聞こえてきた声に驚いて顔を上げた。



さっきまで廊下にいて女の子に囲まれてたのに…。



「あ、衣月!やっと来たなー」



「しょうがねぇだろ。囲まれたんだから」



「はぁ…モテる男はツライな」



「俺だって好きでモテてるわけじゃねぇよ」



「おい!否定しねぇのかよ!!」



「しねぇよ。モテんだから」



「くっそー!!」



いつもの言い合いも今は遠くから聞こえてくる感じだった。