お前のすべてを愛してやる【完】

「おぅ。おはよう。来ないかと思った」



「え?」



衣月の言葉にチラリと上を見上げた。



「俺、嫌われたと思ったし…」



嫌われた。



きっとわたしが関わるなって言ったから、だよね。



「良かった、ありがとな」



たった一言なのに、とても嬉しかった。



この車両に乗って良かった、って。



そう思った。