お前のすべてを愛してやる【完】

「亜矢乃?」
「衣月?」



二人の声が重なる。



「今日助けてもらったのは感謝しています。本当に感謝してます。でも、わたしは可愛くない。可愛くないのは自分が一番よく分かってるんです。だからもう、わたしに関わらないでください」



「ちょっと、亜矢乃!?」



亜矢乃は逃げるように屋上を出て行った。



残された三人。



最初に口を開いたのは真琴だった。



「大倉くん、ごめんね。亜矢乃悪い子じゃないんだけど男子が苦手なの…。許してあげて…」



イジメで人が信用できなくなった。



そんな亜矢乃の気持ちは真琴には痛いほど分かっていた。