お前のすべてを愛してやる【完】

「いや、それは良いんだけどさ…」



「……?」



衣月は何か言いたいのか亜矢乃の目は見ず、独り言のように呟いた。



「あー、ほら。その…」



「はい」



亜矢乃は横を向いている衣月を見つめた。



横顔もカッコイイんだな、この人…。



そんな呑気なことを考えていた。



「衣月ー。どうしたんだよー?」



そこに信が割って入った。



衣月は〝ゴホン〟と咳払いを一つし、亜矢乃を見た。



わわっ、また目合っちゃったよ…!!



亜矢乃はサッと目を逸らした。