お前のすべてを愛してやる【完】

さっきチラリと見たけど、この人も結構イケメンだった…。



背は小さめだけど、あの人と並んでるから小さく見えるだけで160センチのわたしから見たらすごく高いし。



そんなことを考えていたら改札口に着き、おっさんが連れて行かれた。



「なぁ、ほんとに示談で良かったのかよー」



「はい」



「あんた、人良さそうだもんな」



「………」



警察の人とも話して、わたしは示談という形を取った。



もう、痴漢なんてしないと約束してもらっただけ。



おっさんは泣いて謝ってくれた。



お金で片付けるより、ずっと良いと思った。



「あの、助けてくださってありがとうございました」



亜矢乃は二人に頭を下げた。



こんな、わたしなのに嫌な顔一つせず助けてくれた。



差別されないってことが、すごく嬉しかったんだ。