先生って、何処まで優しいの??
 あんな人が私の彼氏だったらよかった
 のに...。

 
 
 先生の言うとおり、そこで待って
 いると一台の車が私の横でクラクショ
 ンを鳴らした。


 プップーッッ!!


 
 その車の窓がゆっくりと開くと中から
 西原先生が顔をだす。



「ほら、乗って?」


「あ、はいっ!!」


 

 天野君以外の男の人の車って乗った
 ことが無いから緊張してたりして。


「し、失礼しま~す...」


「そんな硬くならないでいいよ。リラック
 スして?」


 あ、その言葉。
 天野君と同じ....。


「は、はい...」



 天野君じゃない。
 この人は西原先生だ。

 天野君じゃ、ない。


 ハンドルを握り締めて運転する横顔、
 似ても似つかない。

 天野君とは違う格好よさ。
 


 私、今の仮の関係をやめて
 先生と結婚するのも


 あり、なのかもしれない。


「先生、私、先生と結婚したい」