「「最初はぐー!!じゃんけんほいっ!!」」
俺はチョキ。あいつはグー。
勝つことにはとことんな男だ。
俺も負けられない。
くっ。いいさ。
挽回してやるっ!!
「ははは!!悪いな!!俺が先だ!!」
俺の切り札を一枚取ると呆気なく
密の手札が一つなくなって
少なくなる。
「じゃ、俺の番だね」
密の目を見ながら手札の一番端を取った。
よし、まだこれからだ。
絶対あいつには負けられないっ!!
負けたら...。
そう考えてぞわっとした。
なにされるかわからない。
あの藤村のように。
「よし、次は俺の番だな」
火花が飛び散る。
自分達の持ってる手札を読まれない
ように
少し内側にトランプを引き寄せて
相手の行動をみる。
それが俺達のやり方。
だが、いくらやっても
最終的には
ババと、カードが残るのみ。
「ふっ...やるな天野」
「密こそ...」
二人とも額に汗をかき、頑張ってます!
とでもいわんばかりに見開く目。


