きょとんとしている西原先生。
すると、にっと口角をあげる。
「なんだ。夜、怖いのか?」
「い、いや怖くなんかないですよ?」
嘘。
実は怖い。
「それならさっさと帰れぇ。俺もそろそろ
上がりの時間だしな」
くるっと正反対を向いて歩き出そうと
する先生の服を掴んだ。
「ハァ。今度はなんだ?」
「....腰、抜けて足が立てない」
「甘えてないで自分で歩け。ほら、手を
貸してやるから」
やっぱ意地悪。
立花君にやっぱり似てるかも。
私に向けて差し出す手を手にとって
自分で立とうとするけど、やっぱり
体は言うこときかない。
「無理、全然立てない」
はあっ、とため息つかれちゃった。
私だって自分で立とうと頑張ってる
んだからね!?
「...仕方ないな。ほら、後ろ乗れ」
えっ!?背中向けてるってことは
乗れってこと!!?
「む、無理ですっ!!死んでも無理っ!!
やっぱ自分で頑張ります!!」
地べたに手をついて自分で立とうと
するけど、なかなか足に力が入らない。
はあ...こんなことになるなら
天野君に一緒にきてもらえば
よかった...とほほ...。
「いいから。さっさと乗れよ」


