恋愛部☆番長組




「ご、ごめんっ。ちょっと...保健室、
 行ってくるねっ」



「あっ、千春っ!!」



 ごめん梓っ...
 だけど...

 だけど私も天野君の彼女なのっっ!!
 
 私も、天野君の彼女なんだよ...?


「......っ」


 
 2階の階段から降りて一階廊下を駆け
 走る。


 私だって...
 私だってっっ...!!


「あ、おいっ」


「えっ」



 誰かと衝突したみたいだけど、泣いてて
 よく見えない。

 腕をぐっと掴まれている私を、誰か、
 男性らしき人が見つめる。



「...何で泣いてるの?」


 声に、聞き覚えがあって、心臓がドクンッ
 と跳ねる。



「...っ。ごめん、離して天野君」


「だけどっ...」



 何か言いたそうな天野は手を引いて、髪を
 ぐしゃっとかき乱す。



「...ごめん。だけど、なんで泣いてるのか
 ぐらい、話してくれない?」


 
 天野君に言っても、分からないよ。