「君と俺は彼氏彼女なんだから。ほら、
貸して?」
ほら、こいつもすんなり携帯を渡す。
やっぱり誰でもいいんじゃないのか。
「はい。じゃ、連絡するから」
「....うん」
おとなしくなった梓。
携帯を見つめて頬を赤く染める。
こいつ、男に手馴れてそうだけど
意外と照れ屋なんだな。
....俺じゃなくて藤村にしとけば
よかったものを。
「じゃ天野君よろしくね~☆」
「凪ちゃん。最近だんだん性格悪く
なってない?」
ま、そんなことどうでもいいか。
「はいはい。じゃ俺は先に帰らせて
もらうよ」
はぁ。
つかれた。
だけど、
この選択が千春を悲しめているなんて
思いもしなかったんだ―――――....


