「千春ちゃんっ、早く早くっ!!」



「ま、待ってよ大地君っ」




 大地君の足の速さに私は置いてけぼり。

「あ、ごめん」って焦りながら戻ってきて
 
 私の手をそっとつないだ。



「じゃ、一緒に行こうか」



 
 少し大人びた言葉としぐさにドキッと

 する。




「う、うん...」



 今日は、ゲームセンターで何をする

 んだろう??
 
 しかもここ、遊園地の中だし。



「あ、ゲームセンターあったっ!!
 プリとろうよ千春ちゃんっ!!」



「あ、待ってっ!]



 手をつないだまま、ゲームセンターの
 
 中へと入って行った。


 プリクラ機を発見して400円、私と

 大地君が半分半分入れるとすぐに始まる。




“中央の真ん中に寄ってね?”



 音がすると共に、大地君が私を引き
 
 寄せる。