カランカラン♪


 鈴の音と同時に、店の人が声をかける。

 僕は店の雰囲気が気に入って千春ちゃん

 の好みのものを探してまわった。




 あ、これ可愛いな。

 千春ちゃん、こんなの好きかな??




 中ぐらいのぬいぐるみ。

 白くてふわふわしてて、目がきゅるんと

 していて、まるで千春ちゃんみたい。

 


「...フフ♪///」



「お客様、そちらの商品をお買い求め 
 しますか?」



 突然女性に話しかけられて思わず

 振り返ると、その窓の外で歩いている

 千春ちゃんと、知らない男の人が

 歩いていた。




 .......え...。千春、ちゃん??




 ドクンッと心臓が跳ねたようで

 僕は知らない感情に歯を食いしばる。




 なんで、千春ちゃんが他の人と

 笑いながら歩いてるの?

 


 僕が放課後一緒に帰れないってメール
 
 打って傍にいなかったから??