授業の間、ずっと立花君が気になって
先生の話が耳に全然入ってこなかった。
「はぁ....」
初日から失敗しちゃった...
彼女って、どうすればいいの?
「千春っ!お昼一緒に食べよ~!」
「あ、ごめん...私立花君に呼ばれてる
んだ」
その名前を出すと、クラスの女の子が
じろっと一気に私を見る。
え...何っ!?
「ち、千春―――...あの立花と付き合って
るの!?」
「え?あ、う、うん...////」
けど、正式には仮の彼氏彼女だし。
梓、また切り替えるつもりじゃ――...
そう考えると、チクッとした。
ん?なに?今の...
「おい森宮~。密、何か機嫌悪そうだっ
たけど、なんかケンカでもしたの?」
あ、風見君―――...え!?怒ってた!?


