密君は舌打ちして電話にでた。
「あ゛あっ!?っんだよ風見っ!毎回
毎回邪魔すんなって―――...はぁ??
―――ったくしょうがねえな...ああ。
わかったわかったそっち行く」
風見君からだったんだ―――...
でも密君、行っちゃうんだ...。
「悪い。急に用入った。そんじゃ俺
行くから。この話はまた今度な?」
「うん...わかった。それまで待ってる」
立ち上がる密に強がって微笑みかける。
私にはそんな度胸なんてないのに。
「ああ。気長に待ってろ」
「うん...」
泣いちゃだめっ――――....
泣いちゃだめなんだからっっ―――....。
手を振って密を見送っているはずなのに
密はこっちに戻ってきた。
「―――っ...泣くなよ...お前、最近ほんと
弱虫になったな」
密に抱きしめられていて、頭をぽんぽん
っと子供のを泣き止ませるように優しい
手で撫でられてる。
泣いてなんか、っ――――....。


