ゴボウのカルボナーラとは?


それは、コシなど全くないゴボウをパスタに見たて、大したアク抜きもしていないゴボウとホワイトソースが互いを殺し合い、すすることもできなければ、噛みごたえはハンパなく、それはもう、クッソ不味い料理なのだ。


「ゴボちゃん、美味しいかなー?」


「ゴ、ゴボ」


「とっても美味しいそうです‼じゃ、こう、サラサラっと一気に」


「ゴボ?」


鮭茶漬けじゃねーんだよ‼


それに第一、私の両手は糸で吊り上げられ、自由がきかない。


「せ、先生、もっと右」


小声で要求するも、左手が無様に上がる。


と思えば、ゴボナーラの器を両手で掴み、まさかまさか…。


「ゲ、ゲボゲボ」


お抹茶一気飲み。


と思えば。


「キャっ‼」


器をアナウンサーに投げつける。


そうだ。


ゴボちゃんは悪いヤツに操られているんだった‼


石田先生に‼