ゆるキャラ



羞恥地獄とは、このこと。


物産展をエサに寄せ集めた町民から、クスクスと失笑が聞こえる。


それもそうだろう。


まだ、私だけならいい。


私は身長173cm、体重48kgの、スレンダー。ゴボウに適している。ゴボウ体型といってもいい。あえて男ではなく、女子を押し出すことで、男性票を取り入れる作戦もうまくいくだろう。


だがしかし…。


「あの、えーと、ゴボちゃん、可愛らしいですねー。お猿さんみたいで」


マイクが向けられたので、


「ゴボゴボ」


「あ、お姉さんには負けますよ、と言っています」


言ってねーし‼


「えーと、ゴボちゃんは、ゴボウが大好きなのかな?」


「ゴボゴボ」


「三食、ゴボウ食べてるらしいです‼」


そらクソが出るわな‼


「ところでゴボちゃん」


き、来た…。


「この後ろの方というか、この上のはなにかな?まるで、操り人形みたいだけれど」


「ゴ、ゴボゴボ」


「…」


「ゴボゴボ」


あゝ、良かった。


ゴボウ語しか喋れなくて。


だって説明のしようが…。