「っ…ハァ…ハァ」 廊下を全力で走る。 下駄箱にはもういない。 急いで靴を履いてると声をかけられた。 「葉月?」 「っ!夕夜!」 夕夜だった。 「葉月どうした?そんなに急いで…。 あ、てか今日どうし…」 夕夜の言葉を遮る。 「亮平見た!?」 「えっ?亮平?さっき帰ったよ…。10分ぐらい前…」 またもや夕夜を遮る。 「分かった!」 まだ間に合う…!