「あら、恭哉君!お昼はありがとうね。よかったら夕ごはんも食べていって。咲絢も喜ぶだろうし」
「遠慮なく頂きます。で、咲絢はどこ?部屋?」
「うん、まだ薬が効いてるのか眠いみたい。起こしてきてくれる?」
はい、と返事して咲絢の部屋にノックもなしに入った。
咲絢がベッドの下から通学用のバッグを引っ張り出して俯いている。
だから、そんな顔すんなよ。
見たくねぇよ。
「おいほら。教科書」
新品の教科書を咲絢に渡した。
「……恭哉くん、これ……」
「教科書はこれで合ってるよな?もう1冊ずつ俺が持ってるから」
「買ってきてくれたの?」
ついでだ自惚れんな、とか悪態をついたのは照れ隠し。
それより大事な事を咲絢に教えないといけない。
「携帯は用意したか?」
こくんと頷いて咲絢が差し出した携帯を取り上げた。
「自分用のパソコンがあるだろ?それも出せよ」
「……パソコン?なんで?」
「いいから出せって」
腑に落ちない様子で咲絢は渋々パソコンを立ち上げた。
「遠慮なく頂きます。で、咲絢はどこ?部屋?」
「うん、まだ薬が効いてるのか眠いみたい。起こしてきてくれる?」
はい、と返事して咲絢の部屋にノックもなしに入った。
咲絢がベッドの下から通学用のバッグを引っ張り出して俯いている。
だから、そんな顔すんなよ。
見たくねぇよ。
「おいほら。教科書」
新品の教科書を咲絢に渡した。
「……恭哉くん、これ……」
「教科書はこれで合ってるよな?もう1冊ずつ俺が持ってるから」
「買ってきてくれたの?」
ついでだ自惚れんな、とか悪態をついたのは照れ隠し。
それより大事な事を咲絢に教えないといけない。
「携帯は用意したか?」
こくんと頷いて咲絢が差し出した携帯を取り上げた。
「自分用のパソコンがあるだろ?それも出せよ」
「……パソコン?なんで?」
「いいから出せって」
腑に落ちない様子で咲絢は渋々パソコンを立ち上げた。


