「審査が終了しました。皆さんは順番通りにステージに集まって下さい!」


進行スタッフさんに言われて、みんながぞろぞろと舞台の上に上がる。



準ミスは、さっきあたしに話しかけてきたあの子だった。


あの子、5回もオーディション受けてようやく花道を歩けるのか。

モデルって本当に大変なんだな。





気を引き締めて審査員席を臨むと、無精髭を生やしたオジサンがニヤリと笑った気がした。






「栄えある優勝は……エントリーナンバー14番。如月咲絢さんです!」





へぇ、如月咲絢さんか。

どの子なんだろ?…………って !!!! あたしじゃない !?




嘘っ !?

あたしが、選ばれたの……?