桜色ノ恋謌

すぐにカメラに笑顔を向ける。早業でシャッターを切られた後、すぐにアトラクションが動き出した。



乗り物は直角に近い角度を急降下して更に上昇する。

あたしとアユは乗ってる間中ずっと叫びっぱなしだったけど、それも撮られてたのかな?




次のアトラクションに行ったら、ようやくそこで鳥羽さんに会えた。


今日の撮影に使うのは人気があるアトラクションのため、時間の調整をパーク側やスタッフと携帯で打ち合わせながら順番を押さえていたらしい。


そしてこのアトラクションは、シアタータイプの『観て楽しむ』もの。


まずはここでもキャラクターと撮影した後、シアターの中に入って座席に座った。

すると後ろに座った鳥羽さんが、あたしとアユにポップコーンを可愛いバケットに入れて渡してきた。


「小道具持ってって。指示が出たからこれ持ってヨロシク」


あたしとアユはバケットがよく写るように両手に持ってカメラに向かった。