楽しかった時間はあっという間に終わりを告げた。


それぞれのマネージャーさん達に電話をして、迎えに来てもらうことにする。


この頃にはみんな変装を解いて普通に素顔をさらしてたけど、機会があれば、もう一度このメンバーで遊びたい。


だけど、それを言い出す勇気は私には無くて。


替わりに口を開いたのは、月島くんだった。


「……また、集まんねぇ?お互いの仕事が休みん時にでも」

「私も言おうと思ってた。また遊びましょうよ」


公佳ちゃんも、名残惜しそうに部屋をぐるりと見回した。


「……だよな。次はスポーツ系のアミューズメントとか行きてぇわ」


大地くんは、体を動かすのが好きそうだもんね。



「じゃあさ、行きたくなったらまた連絡しよ?」



私が言った何気ない一言にみんなが頷いて、短い時間を過ごした部屋を後にした。