桜色ノ恋謌

それからは何故かと言うか案の定と言うか、お互いに好きな人は誰か……みたいな暴露大会になった。





当然のように特に槍玉にあげられたのは私。



根掘り葉掘り聞かれたけど恭哉の事は詳しくは話していないけどさ。




月島くんや大地くんに、まともな恋愛倫理観なんてないのを私はよく知ってるから。



だけど、公佳ちゃんがさっきから私にしきりに目で合図を送ってきてるのにもちゃんと気づいてるよ。



公佳ちゃんは大地くんと二人きりになりたい、とか何とかそんなとこかな？





チャンスを伺っていた私は、飲み物を取りに外に出た月島くんの後を追って、さりげなく部屋の外に移動した。



喉も渇いたし、野菜ジュースをサーバーから注いでいたら、何だか面白い事をしている奴がいる。




「うっわ！どーなってんだこれ!!」



ソフトクリームの上にメロンソーダを注いでそこら中泡だらけにした月島くんだ。