終点駅に着くと事務所からの車が回されていて、私と高橋さんはそれに乗り込んだ。
疲れてぐったりとシートに体を沈めて、ふと窓の外に目を向ける。
眠らない街が、今夜も明るい光に照らされて活動を始めようとしていた。
今までいた現場とは、あまりにも違う景色だったからか、心の中にしこりが残る。
都会の光は、それだけで星の光を追い出しているみたいで変な感じがする。だけど、嫌いにはなれない。
ひときわ明るく光る建物の前で車は止まった。
名門ホテルの名前が、その建物には記されている。
信号待ちのために止まったのか、と、もう一度窓の外に目をやると、見覚えがある横顔が窓の外を通り過ぎた。
恭哉だ。
……だけど。
疲れてぐったりとシートに体を沈めて、ふと窓の外に目を向ける。
眠らない街が、今夜も明るい光に照らされて活動を始めようとしていた。
今までいた現場とは、あまりにも違う景色だったからか、心の中にしこりが残る。
都会の光は、それだけで星の光を追い出しているみたいで変な感じがする。だけど、嫌いにはなれない。
ひときわ明るく光る建物の前で車は止まった。
名門ホテルの名前が、その建物には記されている。
信号待ちのために止まったのか、と、もう一度窓の外に目をやると、見覚えがある横顔が窓の外を通り過ぎた。
恭哉だ。
……だけど。


