それ以外を教えるのは、仕方ないかも知れないかぁ…。


「え…と、仕事はまだしてなくて大学生です。名前は、梶恭哉。携番は……教えない、です……」


肩をすくめて目の前のオムライスに意識を飛ばした。


どんな反応されるんだろ?


やっぱり大学生だからダメだって言われるのかな……。


「……梶恭哉?如月さん、それは本当?」


恭哉の名前に反応したのは、倉木さんだった。

顔を上げてみると、倉木さんも高橋さんも唖然として私を見ている。


あれ?二人とも、恭哉を知っているの?



「……えと、恭哉は幼馴染み…で、自然にそういう付き合いになったって言いますか……」

「…今、彼はどこの大学に通っているの?専攻は何かしら?」


高橋さんも、全く予想していなかった質問をぶつけてきた。


あれこれどういうこと?


「恭哉…ですか?多分K大の情報マネージメント学部、だったはずですけど……」



それが何か?と、意味が分からず私は首を傾げて二人の答えを待った。


恭哉と倉木さんや高橋さん。


共通点がみつからないんだけど。



「……もし、彼が本当にあの梶恭哉なら、話しは違ってくるんじゃないか?」

「そうね…。これは向こう側と社長とを交えて話し合うべきだわ」


あの、会話の内容がよく分からないんですけど。