「高橋さんが今でも結婚しないのは、本当は倉木さんの事が好きだからじゃないんですか?理由は知らないけど、私がこの前倉木さんからの伝言を伝えたとき、高橋さんすごく意固地になった。無理に気持ちを抑えようとか、気持ちを殺そうとかしてるんでしょ !?」
「まだ高校生なのに生意気言ってないで、明日の準備でもしてなさい !!」
「やだ!あたし、高橋さんには言ってないけど、付き合ってる男の人がいるもん!その人のお陰で、あたしは強くなれた。今の高橋さんは傷つく事から逃げてるだけだよ!そんなの弱いまんまじゃない!」
「あなた…付き合ってる人って……!」
「付き合ってるよ!好きだから、いつも一緒にいたいと思ってる。でも、その人が『仕事頑張れ』って言ってくれるから、私は仕事を頑張るの。それじゃ駄目なの?人を好きになるのがいけないの?ねぇ、倉木さんは好きならどうして高橋さんと一緒にいてあげなかったの !?」
俯いた倉木さんをキッと睨む。
高橋さんは今まで私の為にろくに休みもしないでマネージメントをしてくれたんだ。
私にとっては大事な人に替わりはないもん。
「倉木さんが高橋さんを弄ぶというなら、私は許せません!」
「咲絢、落ち着きなさい。私と倉木さんの事はもう終わった事なの。昔の話よ。あなたが興奮してもどうなるものでもないわ。だから………」
「……俺は、終わったとは思っていない」
倉木さんが低い声で高橋さんの言葉を遮った。
「いつか、琴子を迎えに行く日を望んでた。だから、前の女房との間に子供は作らなかった。事務所に言われて無理矢理結婚させられた、俺の意地だったから。……そこに愛情なんて、なかったよ……」
倉木さんと高橋さんに昔何があったのかは分からない。
だけど……。倉木さんは、とても優しい目で高橋さんを見つめている。
倉木さんもまた、高橋さんに『恋』をしているんだ。
「まだ高校生なのに生意気言ってないで、明日の準備でもしてなさい !!」
「やだ!あたし、高橋さんには言ってないけど、付き合ってる男の人がいるもん!その人のお陰で、あたしは強くなれた。今の高橋さんは傷つく事から逃げてるだけだよ!そんなの弱いまんまじゃない!」
「あなた…付き合ってる人って……!」
「付き合ってるよ!好きだから、いつも一緒にいたいと思ってる。でも、その人が『仕事頑張れ』って言ってくれるから、私は仕事を頑張るの。それじゃ駄目なの?人を好きになるのがいけないの?ねぇ、倉木さんは好きならどうして高橋さんと一緒にいてあげなかったの !?」
俯いた倉木さんをキッと睨む。
高橋さんは今まで私の為にろくに休みもしないでマネージメントをしてくれたんだ。
私にとっては大事な人に替わりはないもん。
「倉木さんが高橋さんを弄ぶというなら、私は許せません!」
「咲絢、落ち着きなさい。私と倉木さんの事はもう終わった事なの。昔の話よ。あなたが興奮してもどうなるものでもないわ。だから………」
「……俺は、終わったとは思っていない」
倉木さんが低い声で高橋さんの言葉を遮った。
「いつか、琴子を迎えに行く日を望んでた。だから、前の女房との間に子供は作らなかった。事務所に言われて無理矢理結婚させられた、俺の意地だったから。……そこに愛情なんて、なかったよ……」
倉木さんと高橋さんに昔何があったのかは分からない。
だけど……。倉木さんは、とても優しい目で高橋さんを見つめている。
倉木さんもまた、高橋さんに『恋』をしているんだ。


