優ちゃんが俺の胸に顔をうずめた。

なんだこの可愛い生き物わぁぁあー！！

「ゆ、優ちゃん！？」

かなり動揺する俺…めっちゃダサいじゃねぇーか！

「ん？もうちょっと…。」

ヤバイ…理性が…

って俺は瑠美が好きだろーが！！

何でここで理性が関係してくるだよ！

好きな女じゃねぇーんだぞ！！

まぁー俺も男だ!!

こんなことだってある！！！

俺は優ちゃんを抱き締める腕に力をいれた。

なせが優ちゃんを抱き締めるとホッとする。

瑠美を遊び半分で抱き締めたときはドキドキしすぎて何も考えられなかった。

「ねぇ？」

俺の気持ちなんかこれっぽっちも分かっていない優ちゃんは上目遣いで俺を見つめる。

「付き合わない？」

「へ？…は？…え？……ん？ごめんね、もう一回言ってもらえない。耳の調子が悪いみたいで…。」