未来からのお姫様




く『もちろん戻らへん。うちはずっとここで生きていくって決めた。だからもう未来におるうちとうちを知ってる人の記憶は消える。つまりうちはここの時代の人になったんよ。』




すると沖田さんは
一度緩んでいた腕の力を強くして、またくるみを抱き締めた。




沖『良かった…。』



く『え?』




沖『いや、何でもないです。でもまだ少しこのままでいさせてください。』




沖田は敬語とタメ語、
ころころ変わる。




そんな事を思いながら
くるみは沖田に抱かれていた。