男は私の真後ろにいたのだ。 いつもなら気付くのに。 人の気配なんてしなかった。 速攻で家に着いて中に入り、鍵をチェーンまで閉めた。 ベッドに飛びこむようにして、横になる。 なにも考えたくない。 寝よう。 余計なことは考えないようにして。