「あぁ、そういうことか。なら、いい」 「トシ、よろしく頼むぞ」 土方にそう言い、次は私に言った。 「ここにいる時は私を父親だと思えばいい。ここにいる隊士みんなそうだからな」 『……ありがとう、ございます』 とりあえず、外で寝るわけにもいかないので泊めてもらうことにした。 「渚さん、何かあったら私に言ってくださいね。土方さんは女たらしですから」 そう言って土方を横目見る。 土方は眉間に皺を寄せている。 「おい、どういうことだ。俺は男に興味ないぞ」 土方は私を男だと思っているようだ…