襖が開き、近藤さんと思われる人が入ってきた。 一言で表すと、ごつい。 「ん?この子は誰だ?」 私を見てビックリしたようだ。 「天野渚、日本のどこかから来たんだと」 わざと、どこかを強調させて言う。 「日本のどこか?渚君、どこかとは?」 『……わかりません』 本当のことを言うわけにはいかない。 「ここにくる前に何かあったんですか?」 沖田さんは勘が鋭そう…気をつけないと