「うわっ、時間やばっ」

学校なんか遅刻してしまいたいなんて思うのに、自分の中の真面目精神がいつも邪魔をしてくる。

急いで準備をして、急いで家を出た。

この信号さえ、引っかからなければ間に合う。
ここの信号長いんだよなあ。

よしっ行ける!
そう確信した時だった。
信号ばかりに気を取られていて、周りを見ていなかったんだ。

ブッブー ブッブー ブブーッ

キュウウウゥ

ブレーキ音がした後、私は信号を渡れていなかった。