毒舌に惑わされて

周りを見回すと。座っているのはいつの間にか私たちだけだった。映画館近くにあるカフェへと場所を変える。

私たちはパスタランチセットを食べる。


「さっきの話だけどね」


パスタをくるくる巻きながら、映画館での話の続きをする。


「俺はスタイル重視ではないけど、まあ、悪いよりは良いほうがいいかな。外見よりも内面のかわいい人が好き。莉乃ちゃんみたいにね」


それは…遠回しに外見は良くないと言われている? やっぱり腹筋をして、しっかりくびれを作らないといけないかな。


「でも、莉乃ちゃんは外見もかわいいから、俺のタイプなんだよねー」


「えっ?そ、そうなの?」


落ち込みそうになっていたから、タイプと言われてかなりの動揺して、パスタを必要以上にフォークに巻き付けてしまう。

そんな私を大倉くんは「かわいい」と言うから、顔が熱くなった。

カフェを出て、また車を走らせる。

この後はどこに行くんだろう?

どこに向かっているか分からないけど、心が弾む。