毒舌に惑わされて

「ねえ、どんな映画なの?」


「んー、簡単に言えば恋愛ものだよ」


恋愛もの…随分と大ざっぱな表現だ。いろんな恋愛があるだろうに。


おー。

わー。

キャー。

あらー。

うんうん。


そんな反応で楽しんだ映画だった。

大人向けというだけあって、ちょっと子どもには見せれない大人の夜の営みがあって……いや、あれは夜でなくて昼間だったけど、大胆だったわ。

ブロンズのロングヘアを振り乱す外国の女優さんはスタイル抜群でセクシーで、女の私でさえもドキドキした。

大倉くんもドキドキしたかな。そっと隣りに座る大倉くんの顔を覗き込む。


「ん? どうだった?」


「えっと、大人な映画だったね」


「でしょ? で、俺の顔を見た理由は何でしょうか?」


教師らしい質問の仕方をする。


「大倉くんもスタイルの良い人が好きなのかなーなんて思ってね」


「とりあえずここは出よう」