毒舌に惑わされて

果てる寸前に聖也の口から漏れた愛の囁きを聞き逃さなかった。やっと伝えてくれた気持ちだけど、限界を感じていた私には答える余裕がなかった。

こんな時に知りたかった気持ちを言うなんて、やっぱりずるい。


「莉乃、大丈夫?」


「うん…」


脱力して横たわる私に聖也が優しく髪を撫でる。

気持ちがいいな。触れ合う人肌も心地良いな。


「おやすみ…」


私の状態を確認して、優しく微笑んだ聖也がおでこにキスをした。

ふわふわ、ふわふわ。

気持ち良い眠りに誘われる。


カーテンの隙間から入ってくる朝の光に気付いて、目覚める。

あ、裸のままだ。結局、シャワーを浴びてない。

隣りで眠る聖也をそっと見る。寝顔もかっこいい。整った顔をしていると何でもよく見える。

昨夜の聖也は色気たっぷりのかっこ良さで、くらくらしてしまった。


「んー、莉乃。おはよう、どこ行く?」


バスルームに行こうと動いたら、聖也が起きてしまった。


「ごめん。起こしちゃったね」