毒舌に惑わされて

「大丈夫だよ。絶対に落とさないから。そんなに必死にならなるなよ」


必死になったつもりはないけど、ただ聖也から離れたくなかった。

すぐ隣にあるいつもの狭いベッドに優しく下ろされる。


「あ!」


「ん? どうした?」


私に覆い被さろうとした聖也が動きを止める。


「シャワー、浴びたい」


1日の汚れを落としたきれいな体で触れてもらいたい。


「無理。諦めろ。我慢出来ない。ここで止めるとか有り得ない」


私の要求は敢え無く却下された。


「終わってから浴びればいいだろ? どうせ汗かくんだし」


どうにでもなれ。1日の汚れを落としてない体でも欲しいと言ったのは、聖也だ。臭いとかいう文句は言わせない。


また唇が塞がれ、聖也の熱が伝わってきて、私も聖也が欲しくなる。


「莉乃…」


「あ、聖也…」


最中に呼ばれる声に飛びそうな意識を支えるようにして、答える。

今、確かに抱かれていることを実感する。

基本は優しいけど、時折激しくなる動きが良い感じの刺激であり、本能のままそして与えられるままに受け止めて、私も求めた。

「莉乃、愛してる…」