毒舌に惑わされて

なんか話がずれてきている。元に戻そう。


「ねえ、教えて。聖也の気持ちが知りたいの」


キャラを変えて、素直な女を演じてみよう。


「フッ、何だよ、お前。その態度、おかしくて笑える。でも、そんなにも知りたいなら」


やっと教える気になった?


「体で分からせてやるよ」


言い切ると同時に唇を塞がれて、私は何も言うことが出来なくなった。

触れるだけの軽いキスではない。最初から、かなり濃厚な…上手いキスをされる。

さっきまで苛ついていた気持ちがどこかに飛んでいってしまって、与えられる刺激に溺れていく。

こんなキス…ずるい。

だけど、抵抗なんて出来ない。受け止めるのが精一杯だから。なかなか離れようとしない唇を私もまた味わっていて、ずっとこのままでいたいとも思ってしまう。

もう、聖也の欲望から逃れられない。


「離すなよ」


濃厚なキスを終えた聖也は私を軽々と抱き上げた。

何度かされたことのあるお姫さま抱っこ。私は自然と聖也の首に腕を回して、落とされないようにしがみついた。